2026.02.27 Fri 2026年02月27日(金) 歯科用局所麻酔薬および代替品の供給状況について(現状と課題)
【2026年2月25日 大阪府保険医協同組合医薬品情報】
歯科用局所麻酔薬および代替品の供給状況について(現状と課題)
平素より協同組合事業にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
現在、歯科用局所麻酔薬につきまして全国的な供給不足が長期化しており、
本組合におきましても十分な供給が行えない状況が続いております。
加えて、代替品についても需要集中の影響により入荷が極めて不安定な状態となっております。
■ 現在の供給状況
・主要製品が限定出荷または出荷停止
・代替品も全国的な需要集中により欠品・入荷未定
・入荷数量は従来実績を大きく下回る状態が継続
・供給正常化の明確な時期は未定
■ 「一部医院には在庫がある」との情報について
組合員の先生方から、「他院では入手できているようだ」との情報も寄せられております。
この点につきましては、
・過去の納入時に確保された在庫が残っている場合
・卸売業者や取引条件の違いによる一時的な入荷差
・発注時期のタイミング差
などにより、医療機関間で在庫状況に差が生じている可能性がございます。
しかしながら、全国的には依然として供給制限が続いており、
市場全体として十分な流通量が確保されている状況ではございません。
■ 不足発生の背景(構造的要因)
1.製造メーカーの集中による供給リスク
2.製造工程・品質管理体制見直しに伴う生産調整
3.原材料調達の遅延および医薬品全体の需給不安定化
4.薬価制度の影響による供給構造の脆弱性
■ 厚生労働省における制度的課題
今回の供給問題は、個別企業の問題にとどまらず、制度面の課題も指摘されています。
・薬価制度により長年にわたり薬価が引き下げられ、採算性が極めて低い品目が増加していること
・少量多品目生産の医薬品に対する安定供給インセンティブが十分でないこと
・後発医薬品偏重政策の下で製造基盤が集約化し、供給リスクが高まっていること
・安定供給確保策が事後対応型にとどまり、構造改革が十分に進んでいないこと
国においては安定供給確保に向けた検討が進められておりますが、
現場における供給不安は依然として解消しておりません。
■ 本組合の対応
・複数ルートによる調達可能性の継続確認
・入荷状況の公平な配分
・歯科保険医協会との情報共有および連携対応
・関係団体および行政への制度改善・安定供給確保の要請
・最新情報の随時更新
本件は全国的かつ構造的な供給問題であり、短期間での全面解消は見通しにくい状況です。
本組合と歯科保険医協会は連携し、制度的課題の是正も含め国に対して必要な働きかけを行ってまいります。
新たな情報が入り次第、速やかにお知らせいたします。
大阪府保険医協同組合


